夢蒟蒻の頭の中の外

物語を書いたり、紹介したりします。

「私の百日嘘」をKindleで出版するまで

嘘を書く日々

ここ一年弱、一日も途切れずに毎日毎日、「嘘」と銘打った短いお話を投稿し続けています。

note.mu

この行動には特に意味なんてものはなく、

ただただなんとなく31歳の誕生日に

 

「今年の目標だ。始めてみよう」

 

と思いたち、それからひたすらに書き続けているのですが、

一度始めるとなかなか止めることも出来ず、呪いのような形で続けてしまっています。

 

計画や目的や目標もなく、頭の中で湧いた言葉をインターネット上にさらけ出す毎日。

妻からは

 

「なんで毎日そんな意味のないことをしてるの」

 

と小言を言われている日々です。

 

 

一つの形にする

「どうせなら、なにかちゃんと形にしよう」

 

と思ったのは、noteで褒めて頂いてからです。

なんとなく始めたこの試みも、なんと、徐々に褒めていただけるようになったのです。

嬉しい。本当に嬉しい。

 

「さて、どういう形でまとめたものか」

 

とあれこれ考え、「八百溜まってから嘘八百というタイトルで纏めようか」とも思ったのですが、流石に二年以上書き溜めるのは大変なので、

 

「百日嘘」

 

という形にしました。
(百日咳に苦しんでいたので。)

 

一つの纏まった作品にするため、

書き溜めた短いお話を、

内容を分類し、

不思議な出来事が起こるタイプのものに絞りし、

その中から好みのものを百個に厳選しました。

 

その後、ジャンルのばらつきや季節感、盛り上がりなどを考慮して並び替えをしました。

 

語調を整え、整形し、そうしてやっと、「私の百日嘘」は完成したのです。

 

我ながらなかなか良いものになりました。

おそらく並び替えに苦心した本人しかわからないであろう細かなこだわりが詰まっています。

 

 

調子に乗る

完成したのですぐに、この「私の百日嘘」をとある箇所に提出したところ、

しばらくして出版社から

 

自費出版しませんか」

 

と営業の電話がかかってきました。

「担当が付き、書店に並ぶ」という話はとても興味をあり、大変悩みましたが、

数百万円の費用がかかるとのことで、遠慮させていただくことにしました。

そのときに営業担当の方から

 

「これは良い。きっと売れる。ひょっとすると大ヒットになるかも」

 

などと明らかなセールストークで酷く大げさな、だけど気持ち良い言葉を頂いて、

だから、それで調子に乗ってしまったのです。


Kindleで出版してみよう」なんて思ったのです。

 

 

出版にチャレンジ

せっかくなので、Kindleで出版するにあたって、行ったことや苦労したことを整理しておこうと思います。
正しい方法かもよくわからないので、あまり参考にしないでください。

 

アカウントの作成やその他登録等は、「KDP」でググったら簡単に出来ました。
公式にガイドがありますし、やり方などを紹介している記事も沢山あるので、ここでは省きます。

 

 

本文をつくる

はじめに苦労をしたのは、本文の原稿の作成です。

作品として「一ページに一つの話」というのは最初から決めていました。

もう一つ「絶対に縦書きが良い」というこだわりがありました。
(日本語は絶対縦書きのほうが読みやすいと思っています。)


そのため、テキストファイルベースで作成していた本文の原稿は、そのままでは使えませんでした。

 

フォーマットの選択肢がいくつかありました。
はじめに調べたところ、EPUBという形式にたどり着きました。
ただ、いろいろ試してみましたが、

 任意箇所での改ページ

 縦書き

という形にすることが出来ず、断念しました。

次にWordでやってみようと思いました。

Wordなら改ページを入れることができるので、サクサクと改ページを入れられます。

ただ、公式のガイドと睨めっこをしても、縦書き用Wordの作成方法がわかりませんでした。
とりあえず

 レイアウト > 文字列の方向 : 縦書き
 レイアウト > 用紙の向き  : 縦

にすれば良いだろうと判断し、その他は公式ガイドを見ながら作成をしました。

 

目次が見出し設定から自動作成が可能なのですが、これは初めて知りました。

ここで困ったことが起こります。

作成したファイルを公式のガイドの通りに Kindle Previewer を使用してプレビューを見てみたのですが、縦書きになりません。

横書きのままです。

やはりガイドに無いことをやっても駄目なのか、と諦めようと思いましたが、

 

Kindle Previewerは縦書きに対応していない」

 

という記事を発見し、一か八かそのまま作業を続けました。

 

 

表紙を作る

次に大変だったのは表紙の作成です。純粋に作成が大変でした。

ガイドに記載があるとおり、

JPEG

2,560 x 1,600 ピクセル

の画像を作成します。

 

昔買ったペンタブを引っ張り出して、お絵かきの時間。

どんなツールが良いかさっぱりわからず、GIMP2を使ってみました。

 

一枚目

私の百日嘘_Kindle用表紙1

私の百日嘘_Kindle用表紙1

全然イメージどおりに描けません。もっと不思議で可笑しい世界観を目指して再挑戦。

 

二枚目

私の百日嘘_Kindle用表紙2

私の百日嘘_Kindle用表紙2

完全に落書きです。

これはこれで好みだったりするのですが、妻から不評で再作成。
もうお絵かきは断念。

文字だけで作ってみることにしました。
色をちゃかちゃか載せたレイヤーに、タイトルを透過させる作戦です。
背景色や縁取りの色であーでもないこーでもないやっているうちに、何が良いかの感覚が麻痺。

 

三枚目

私の百日嘘_Kindle用表紙3

私の百日嘘_Kindle用表紙3

 

ダサい。ダサいけど、この作品らしいのでOKにしました。
あとで書き直して差し替えることも出来るようなので、暫定採用です。

 

 

いざ出版へ

苦労したのはこの二点だけで、あとはガイド通りで問題なく完成しました。

価格は印税率7割のギリギリ値の250円。読み放題の方にも登録したので、そっちでも読めるようにしました。

翌日、KDPを見てみると、「販売中」の文字が。

早速アマゾンのページで検索をしてみると、ありました。
アマゾンに自分の書いたものがある、というだけでテンションが上がります。

やった。やった。ある。嬉しい。

 

さっそくスマホKindleを立ち上げて読んで見ました。

ちゃんと縦書きになっています。

想像していたより読みやすく、我ながら結構良いです。自分の作品をKindleで読むという感動。

むずむず、そわそわします。

むずむず。そわそわ。

 

 

最後に

正直に言えば、この投稿は、完全に宣伝です。もっと正確に言えば、実験です。
どうやったら読んでもらえるのか、いろいろと試してみたくなったのです。

 

読み放題でも読めるので、少しでも気になった方は読んでみてください。

 

そして、割と簡単だったので、Kindleで出版をしてみてください。

むずむず、そわそわ、出来ますよ。
むずむず、そわそわしたい方におすすめのKindle出版。

 

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